
どんなに「忙しい家事仕事」より、「暇な仕事」のほうが疲れる。
何十年も不思議に思ってきたことだけど、今日は暇で仕方なかったという日でも、
一日終わって帰ってみると、クタクタである。
休日に大掃除して、お客さんが来て、たくさんの料理を作って、洗い物して、
ああ一日、腰をおろす暇もなかった!
という日でも、夕方になっても疲れていない。
それがいつも不思議で仕方がない。
精神的なストレスというのが一番の疲れの元なんだろうか。
自分のペースで、自分がやりたいようにやれる家事はストレスがたまるより
発散された、と感じることさえある。
☆ ☆ ☆
今日、こんな話をするのは、実は昨日、以前の病院で当直を頼まれた。
いてくれるだけでいい、10時には寝てくれていいし、食事も出すと言われた。
たまには家事から解放されたい一心で引き受けることにした。
さて、仕事が終わって、プールとお風呂に行き、コンビニで雑誌など買って
病院に着いた。
夕食が用意されていて、当直室でテレビを見て、雑誌など読んで10時半には
寝た。
何かあったら院長が来ることになっているが、とにかく医師がいないと
困るので いてくれるだけでいいといわれ、気も何も使わなかった。
ところが、である。
今日は午後からの仕事なので、軽い、軽いと思っていた。
3時半ころから疲れ始めた。心臓の調子も良くない。
5時半には帰らせてもらった。クタクタで寝込みたいくらい疲れていた。
それからである。
家事が待っている。 寝るわけにはいかないのだ。
山のような生協の荷物をかたつけ、夕食をそれなりに作り、塩づけしてあった梅干を
しそにつけたり、朝食や弁当の下ごしらえを作ったり、
散らかり放題のかたつけをしたりして、あっと時計を見ると、もう9時である。
くるくるくるくる、動きぱなしに家事を3時間半もやったことになる。
それでも、仕事より疲れない。
それが不思議だ。
家事は手と頭と体と声をバランスよく使うので、長時間やっていても
疲れない。
マイペースでやれるのもいい。
家の中は動線も短い。
夫と会話したり、レモンと遊ぶ時間も間にある。
とにかく、暇で暇で仕方がなかったという仕事の日より、
忙しくて忙しくて仕方がなかった、という家事の日のほうが疲れない。
それだけは不思議だけど、たしかだ。
あんなに疲れていた体で、豚肉をみそ漬けしてあったものを焼き、ボロッコリーともやしを
つけ合わせにした。焼きナスと冷奴をつくり、わかめと豆腐の味噌汁を作った。
大変ではあるが、仕事疲れが飛ぶ気もした。
たまに妹が夕食を作って待ってくれる日がある。
すごくうれしいが、そんな日は疲れが出ないわけではない。
夕食のあとの疲れは、忙しく家事をした時と同じだ。それもまた不思議だ。
家事って本来は、とても楽しいものなのかもしれない。
仕事のほうは、やっぱりどんな仕事でもお金をもらうということは大変なんだろうと思う。
家事と仕事を40年近く両立してきたなんて人は、まず私以外、そんなにいないだろう。
その私が言うのだから、今日の話は多分、真実にかぎりなく近い。































