
暮れの一日、夫と東京で遊んだ。
東京は人のエネルギーであふれている。
自然の美しさはもちろん素敵だけど、私は人間なので、やっぱり
人間の活力のほうに、より惹かれる。
さて、東京と一口で言っても、夫と私とでは関心の場所が違う。
だいたいは私が夫に合わせている。
でも今朝、どこに行くかで、意見がわかれてしまった。
もめているうちに「雪模様でもあるし、早々に帰ろう」ということになった。
喧嘩をしたわけではないのだけど、顔も洗わないまま、
高級ホテルのコーヒーもいただかないまま、
仏頂面でホテルのチェックアウトをした。
運転を変わりばんこにしながら黙々と車を走らせた。
だが、不完全燃焼の私はだんだん面白くなくなってきた。
お昼もだいぶ前の時間に、家に着いてしまった。
夫は「ああ 疲れた」といってコタツに入ったが、私の気持ちが
おさまらない。
夫が寝てしまったので、家出をすることに決めた。
一時間以上もかかるM市まで車を走らせ、数時間ちょっと遊んだ。
そのうち雪が降り始め、暗くなってきたので、こわくなって帰ってきた。
今年になってもう2回もJAFをよんだ私は、雪道に弱いのだ。
これじゃあ家出する甲斐性なんか、ないなと思った。
でも、これからは家出なんかしない。
家出じゃなく、誰に遠慮もなく堂々と私は私の進路を決めていくと誓った
大晦日の夜だった。



















